ヤン・シュヴァンクマイエル来日。展示レポート5。ラフォーレ原宿。カルロス君がネズミさんを修理。 [シュヴァンクマイエル]

ヤン・シュヴァンクマイエル来日。展示レポート5。ラフォーレ原宿展。カルロス君が「涙の池」のネズミさんを修理する。

さあて、今回はヤン様アニメ「不思議の国のアリス」に登場するねずみさんの修理の話。

先回の修理「庭の小動物たち」の「頭蓋骨+目玉+帽子」キャラの壊れやすいトビー君について、ヤン様アシスタントのカルロス君曰く「はあ、細い骨は針金が通っているから大丈夫、安心して。あっ、ときどき入っていないものもあるかな。そういえばトビーがそうだね。それ以外は大丈夫安心して。でも顎とか関節の付け根とかはやっぱり外れやすいね。輸送中というより時間がたてば、なんでもいたむよねえ」

それからネズミ君の修理をしながらさらに曰く「このネズミはねえ、アリスの頭の上で野外キャンプみたいにお料理をしてるわけ。それはいいんだけど、この枝に通した鍋がよく落ちるんだ。つっかえ棒のバランスが悪くて倒れるわけなんだ。うん、うん。倒れたら上原さん、直すの頼みます」えっ、また、ぼぼぼくが?

「うんうん、そのほかはまったく問題ない痛んでいない作品だから」。で、よーく見ると、ありゃー。足のつま先なんか、かなりエージングなさって、剥製のなかの針金が出てますよ。ホントに会期中ちゃんとしてるかなあ、と木呂氏はやや不安であった。

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一方、シュヴァンクマイエル氏はこの日も展示の合間を縫って、チェコセンターのホリー氏と打ち合わせをしたり、本やポスターににサインをしたり、休むひまとてありません。カルロス君、ヤン様、ご苦労様でした。もうすぐぼくらとの3人展も始りますのでよろしくお願いいたします。

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で、木呂氏はこのアリスのネズミ君については思い出がある。ネズミ君は「不思議の国のアリス」の第2章の「涙の池」、第3章の「コーカスレース」に登場する。ぼくは大学の人形劇団で人形を使いながらこの章の唄を歌った。それから唐十郎の状況劇場でも人形を使って同じ歌をうたい、若き日の唐十郎を人形に見立てて(唐さんが人形振りし、ぼくが使う)同じ唄を歌った。

その歌は高橋康也さん訳でいまでもだいたい覚えている。

「さすがはかわいい大ワニさん、きらめく尻尾をみがいてる、ザアザア、ザアザア、ナイルの河水を、黄金(こがね)のウロコにふりかけて。にやりを歯をむき〈ごきげんさーん〉、爪をひろげる型のよさ、静かににこりと口開いて、魚さん、魚さん、いらっしゃーい!」

アリスのネズミ君、涙の池か三図の河原で、また会おう

さあ、明日は、搬入のため上京します。みなさん、3人展ぜひ見に来てください。ヤン様もチェックにいらっしゃるでしょう。マンタムさんも展示のすばらしい助っ人にきてくれます。で、展示も楽しんでやりたいと思います。

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ラフォーレ原宿のヤン&エヴァシュヴァンクマイエル展始まりました。見応えがありますよ~。素晴らしいです。

えーっ、いよいよ木呂氏も参加する「ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、上原木呂」展が近づきました。東京在住の方、東京にいらっしゃるお近くの方、どうかお見逃しなく。

★シュヴァンクマイエル展 関連リンク★

ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、上原木呂展:

2011年9月1日から9月30日東京開催 

★★★

2011年8月20日からラフォーレミュージアム原宿にて「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展」が開催されてます。

 京都文化博物館にて2011年7月22日から、また2011年10月7日からの前後期に渡り開催されます。 詳細はシュヴァンクマイエル・ジャパン http://www.svankmajerjp.com/news/

アートコンプレックスセンター http://www.gallerycomplex.com/m_a/index.html 

そのほかのリンク

アンティエブログ http://blogs.yahoo.co.jp/antjeartlife


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