熊本Ｔ百貨店さんのためのオメデタ系デザイン。 ハウツーデザイン その４

熊本Ｔ百貨店さんのためのオメデタ系デザイン。

　ハウツーデザイン　最終回その４

木呂氏のハウツーデザイン。ラベル編の最終回。

まずは「恵比寿さん（大阪ではエベッさん）」「鶴」「鯛」の仕上がったものをお見せします。いつもは彩色は透明水彩も使いますが、今回は発色もよいウインザー・ニュートン社の水彩絵の具（ガッシュ）を使いました。

みな、良い出来栄えで満足しています。で、おさらいの意味で、鉛筆デッサン→ペン画→彩色の流れを鯛で示しておきますが、実際には彩色するとペンの黒のトーンが落ちるので、もう一度、黒のロットリングペンか、墨汁を面相（極細筆）で、黒を塗りなおします。↓

鉛筆デッサン↓

その上をペンでなぞる。終えたら鉛筆デッサンは消しゴムで消す。

彩色し、さらに黒をリライト↓

さてここからですが、最近は背景は前もって用意しておきます。今回はパソコン上でグラデュエーションを作ってもらいました。これは木呂氏が色指定して３種類ほど作りました。もちろん手書きの場合もあります。参考までに２枚アップしておきます。↓

さて今回はこの背景に、３種の素材を縮小して組み合わせ、コラージュしていきます。だいたい下の図のようにザッと指定して、あとは印刷所のデザイナーさんにお任せします。ということで、今回は木呂氏のラベルデザインのノウハウを全公開しましたが、アートワークとしてのコラージュも、似たようなものです。↓

描くのは簡単ですが、いいものを仕上げるのはこれでなかなか難しいです。普段からアートワークでの修練も大事でラベル仕事に役立ちますし、また逆に、完成度を要求されるラベル仕事も気合いとかコーディネート、バランス感覚を養うのには、アートワークに役立ちます。どちらも大切ですね。どちらを欠いてももぼくの仕事はレベルダウンするのです。うん、うん。

このラベルのお酒を見られた方が、楽しい気分になられ、そしていいこと沢山ありますように。

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