上海レポート10:旧市街、人民広場あたり。 [海外レポート]
上海レポート10:旧市街、人民広場あたり。
上海レポートもこれでいったんおしまい。下の2枚は有名な布市場の近くの旧住宅街。モルタルとレンガ、電線と竹、そんな組み合わせが木呂氏のような世代にはどことなく郷愁があります。
ここはホテル近くの商店街。すべて化粧品やカツラの小さなお店がズラーっと並んでいておどろきました。日本じゃ、食い物横丁はあっても、化粧品横丁はないですね。
これは朝の8時くらいですが、もう上半身裸のお兄さんが何人かいました。この日の気温は38度。3日間で3キロダイエットになりました。
ともあれ、下のような国主導の国家意識高揚のためらしき大ポスターが町のあちこちにあり、日本人の木呂氏には多少の違和感は禁じ得ませんでしたが、「高層ビル、旧市街、赤旗ポスター、万博景気」というのが上海の印象でした。
下の写真は2010年上海万博で盛り上がっている(あるいは国を挙げて盛り上げている)様子。万博キャラの前で、つぎつぎ記念撮影する人々と朝の取材中の木呂氏。
そういえば大阪万博(1970年=昭和45年)のお話を一つ。岡本太郎デザインで万博のシンボルにもなった「太陽の塔」の目玉の部分に学生運動家らしきヘルメット男が立てこもった。「万博反対!」。岡本太郎はそれを見て「イカス!」。そのヘルメット男のことを新聞で知った仙台在住のとあるヒッピー風芸術家、「よーし、オレも!」。「太陽の塔」に向かって、なんとストリーキング(全裸失踪)を断行した。男は数秒で取り押さえられたが、その行為の意味はいまだかって解明されていない。
椹木野衣氏の著作で「戦争と万博」というタイトルの著作がある。戦争と万博、紙一重のところはあるだろう。木呂氏には「万博」のふた文字に、まずは距離感、いや警戒感がある。
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