画廊フルムーンのアンコール展4:アンティエ&木呂展 [アーティストたち]
画廊フルムーン
アンコール展4:アンティエ&木呂展
木呂氏の・平面から空間コラージュへ
アンティエ展「ひかり体験」&木呂「時の万華鏡」が、好評につき新潟市の画廊フルムーンで今月17日から21日まで、アンコール展として再開催されている。先月見逃された方々は、ぜひどうぞ。
フルムーンHP http://www.hanga-cobo.jp/fullmoon/
アンティエ&木呂展のページ: http://www.hanga-cobo.jp/kirokufm/90612.html
木呂氏の平面コラージュは、はじめは気管支で入院中に、精神療法的な意味合いでベッドの上でハサミと糊で出来る手軽な画用紙の上で雑誌を切り貼りする平面から始まった。それが2008年あたりから絵の中を飛び出して画廊の壁から柱へと広がりを見せ始めた。いまでは柱や鴨居、天上にまで発展しつつある。空間芸術とかインスタレーションといえばきこえはよいが、要は空間にまでベタベタ貼ったり、物を置いたり吊るしたりして遊びはじめたのである。
セラピーとしての意味合いでいえば、空間アートとはいっても、少なくとも限られた箱型空間であることに意味がある。つまり「先天的あるいは社会生活によってもたらされた精神的ダメージらを、バラバラに切り取った(あるいは用意された)パーツを再構築することによる精神の安定化」といえるだろう。いわゆるコラージュ療法、箱庭療法という精神医学的意味合いは確かに存在する。以前も書いたがガーデニングなども広い意味での箱庭療法的意味合いで、精神にある種のおちつきや安らぎをあたえる効果はあるだろう。
まあそれはともかく木呂氏の旦那芸は、田舎酒屋の親父の遊戯としてみていただくのが穏当だ。
入り口には「木呂的歓迎世界」というタイトルで鶴亀ラベルの鯛の神主さん(水彩画)がかけてありました。今回のアンコール展ではありませんが。鶴亀ファンは大喜び。
以前にも書きましたが、木呂氏の清酒ラベルもカラーのものは、基本的にパーツをいくつか描いておいて、あとでそれを組み合わせるコラージュの技法が駆使されている。普段のこういった自由なコラージュがラベルデザインの大きな基礎力になっているのは否めない。
2008年作の平面コラージュが続きます。↓
天井にまでお雛様人形が付きました。ちょっと怖いかも。でも少しはそういうとこもないとね。
あとは部屋中べたべたと。
てことで、今日は今フルムーンでやっているアンコール展の一部を大公開!
コメント 0