木呂氏のコラージュ ブログトップ
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コラージュ:平面から自分コラージュへ。そしてダダカン翁。 [木呂氏のコラージュ]

コラージュ:平面から人間コラージュへ

08年の画廊蔵織(くらおり)では、画廊主の志賀さんに大変お世話になり、上原酒造の横尾忠則ポスターやら、お酒なども並べていただき、商売のほうの宣伝もしていただきました。ありがとうございました。下はオーナーの志賀さんとの作品前の記念写真です。ここで発表した作品が、その後の作品の創作の上で大きな転換期となり、また自由な創作への窓が開きました。

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その時、ボルサリーノの木呂氏。なんだか父にそっくりになってきました。父は帽子好きでしたから。

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で突然ですが、世紀のアートパフォーマー、「全裸の老天使」ダダカン翁88歳の自分コラージュを紹介。シンプルで決まってます。撮影は木呂氏です。

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09年カラーコラージュ2:ギャラリー フルムーン [木呂氏のコラージュ]

09年カラーコラージュ2[時の万華鏡]:ギャラリー フルムーン

このシリーズは新潟市のすてきなギャラリー・フルムーンでの個展「時の万華鏡」での作品群。やや大ぶりのものも作った木呂氏はノリノリの作品でした。下の一枚はチラシやハガキにも使った作品。タイトルは「雪中飛翔図」。

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下の2枚ややや大ぶり。

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下の2枚は、全紙ポスターサイズの大判コラージュ。上のタイトルは「ビーナス」。下のタイトルは忘れましたが、初めてスーパーマンや鉄腕アトムを使いました。

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あとは前に作った和歌に手を入れました。本歌は木呂氏の叔母の歌です。

モミジ散る 夕べの庭に立ちませる 夢なる母よ また遊びませ

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09年カラーコラージュ1:ギャラリー・フルムーン [木呂氏のコラージュ]

09年カラーコラージュ1:ギャラリー フルムーン発表作の紙上個展。

つい先回まで、自作の白黒コラージュをまとめてみたので、今回は08年のギャラリー・フルムーン(新潟市)での個展で発表したカラーコラージュを2回に分けてまとめます。以前にも紹介しましたが、すべてをまとめるのはこれが初めてです。

あまり説明はいりませんが、素材のことだけ。背景はこのシリーズは水彩を多用したが、まれに江戸和本の木版文字も使った。コラージュしたのは大正昭和初期の引き札、江戸後期浮世絵、雑誌や古い図鑑切り抜き等々。やってるときは楽しかったです。

254.jpg 船出(拡大してポスター展にも出品)

左はポスター展にも出品作

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 245.jpg 虎年を祝て

イメージは素材が素材だけにオメデタイです。木呂氏の頭の中もメデタクなりました。

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木呂氏コラージュ展2004年その2:「幻獣図絵」のための自作口上 [木呂氏のコラージュ]

木呂氏コラージュ展2004年 

その2:「幻獣図絵」のための自作口上

以下は、もう7月にアップしたものを、マイカテゴリー「木呂氏のコラージュ」に新たに入れるために、整理をかねてリライトしました。しばしおつきあいを。文章を読むのがめんどうな方は、エヅラだけでも眺めてください。

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下の一枚の絵は、左に90度回すのが正しいのです。しかし回し方がわかりません。どうか首を右に90度傾けてご覧ください。

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以下は2004年個展のために書いた、木呂氏が自分自身のプレゼンテーションのための漢文調の口上です。創作の背景というか、生きるいいわけというか。

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前口上

平成拾六年、上原木呂なる元道化師にして絵師あり。その腕前のほど、とりたてて記すべきものなし。越後の酒造元に生まれ、幼きより奇矯の振る舞い多く、釜場(かまば)、麹室(こうじむろ)、場(ふなば)はもとより、空なる大桶、酒蔵の屋根を遊び場として過ごせリ。

長じて酔余、一升瓶片手に半裸となり、高声放吟しつつヨカチン踊り狂い、上野や人形町の盛り場を横行闊歩す。弐拾五歳過ぎれど奇矯いまだ止まず、故郷捨て伊太利國古典仮面喜劇の河原乞食と成り果てて、ジャンニ、ザンニと持て囃されつつ、放蕩遊芸のうち壱拾四年を数えたり。しかれども五十路にいたり故郷にあり、その性やや落ちつき、ときに芸妃と酒席のたわむれに絵筆をとることあり。

いまやそのほかにとりたてて能なく、茅屋さらに寂れ、懐中枯渇して轗軻不遇(かんかふぐう)をかこつに似たれども、ただ閑に楽を求め、絵筆をとる様、身から出た錆と申すべし。

このたびの洋風貼り絵展「幻獣圖會(げんじゅうずえ)」、それぞれの切り絵出典は自作の細密ペン画あり、「壱拾八世紀南米山岳漫遊記」「巴里婦人風俗圖」「壱拾九世紀観相学圖譜」「明治版・近世博物教科書および科學、植物學教科書」等の複写と様々なれど、自作の細密画以外は、ほぼ十九世紀半ばから二十世紀初頭の素材を主とす。

この圖會「タダヒトツノ世界ニテハ足ラズ」とて描けり。ホカノコノ世に住まんとて、絵筆とりたりといえども、もとより天賦貧しき者の仕業なれば、ただ荒唐妄誕も甚だしと眉宇をひそめしむる所業ならん。しかれども、酔狂止みてのち茅屋一夜の閑、古の白黒細密画を切り取り折り曲げ、糊貼るにささやかな遊興を求めたる果てなればなり。諸賢、これを諒とせよ。

                 平成一六年元旦      酉水翁記

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種村季弘さんの推薦文「浮力場の鳥獣戯画」:上原木呂コラージュ展2004年4月「幻獣絵図」1 [木呂氏のコラージュ]

種村季弘(すえひろ)さんの推薦文

「浮力場の鳥獣戯画」 

上原木呂コラージュ展2004年「幻獣圖曾(図絵=ずえ)」の思い出.
その1
この項も2007年7月にアップしたものを、マイカテゴリー「木呂氏のコラージュ」に新たに入れるために、リライトしました。自分のコラージュの項をもう一度、整理し直しています。少しリライトが続きますので、しばしおつきあいを。
もう一度、整理させていただくと、木呂氏の白黒コラージュシリーズは2004年ころに
「幻獣絵図(新潟絵屋の個展で発表)」「博物誌(自作の点描画を多用)」「眼球國譚-
愛の物語」となっております。ブログ紹介では制作年代が古いものから紹介する形です。文章を読むのがめんどうなかたは、どうかエヅラだけでも眺めてください。

この種村氏の文章は木呂氏のはじめてのコラージュ展の時のものである。種村さんと初めてお会いしたのは21歳の時だった。この文章にも当時のこと、瀧口修造先生のことが若干出てくる。個展は2004年4月だったが、種村さんはこの年の9月2日に亡くなられた。すでにこの文章を書いていただいていたころは胃ガンということは知っていたが残念でならない。

白黒コラージュのためには、切り抜きのための自分の好みのネタ本(洋書の古書)があるのだが、種村さんはデラ・ポルタ、ル・ブラン、J・J・グランヴィル等々、こともなく木呂氏のイラストネタを言い当てた。ネタ本が暴かれる知的な楽しさがそこにあった。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、木口木版、銅版画、そして石版画と本の挿絵の技法は変化するのだが、木呂氏はそのあたりの事情は少々詳しい。そのネタ本を言い当ててくれる人もこの日本には種村さん以外もうざらにはいない。そういう意味でもこの手のネタ本から引っ張り出してのコラージュ作品を作る気を、しばらく失ってしまったことも事実だった。木呂氏の白黒コラージュの終焉は種村氏の死と関連しているといっても過言ではない。

種村さんは「種村季弘のラビリントス」という本で泉鏡花賞を受けておられるが、その文章はまさに変幻自在、博学強覧。迷路にして万華鏡。怪物、天使、贋物、錬金術、魔術、心霊、催眠術、人形使い、怪奇映画、吸血鬼、詐欺師ETC・・・。そのテーマは澁澤龍彦に通じるところも多いが、あの独特の江戸っ子風リズムと心地よい飛躍のある種村節はだれにもまねができない。

訳書も楽しい。E・T・Aホフマンの翻訳で「びっくり仰天ところてん」と訳されていたのには笑ってしまった。

揚げ物屋3軒のハシゴのおつきあいには参りました。

この個展への推薦文「浮力場の鳥獣戯画」は種村季弘「断片からの世界」(平凡社)のラストを飾る。この文章は種村さんの思い出であると同時に、小生の大切な宝物となった。絶筆であった。多謝!

以下はその個展の作品。

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以下の文章は2004年4月の個展リーフレットからの転載である。なんという達人だったろう。

★★★ 

上原木呂コラージュ作品「幻獣圖曾」

浮力場の鳥獣戯画                種村季弘

 

トンボの羽根を生やした卵が飛んでいる。ロココ調の女靴が蝶に変身してひらひら飛んでいる。飛魚が急降下し、鷲頭人脚の踊り子が空中のラインダンスを踊っている。砂時計がいきなりピラミッドやジグラットの立ち並ぶ古代都市の上空を飛翔するかと思うと、くるりと宙返りして、瓶の栓だの定規の蓋だの鍵だのに封印され、と同時に時間が逆流する。というよりも始源の無時間に向かって退行する。画面は奇術師ジョングルールの手妻につれてあらゆるものが飛び散り浮遊して浮遊物の陳列場になる。そして舞台はひとまず崩壊の夜に沈み、それから逆転して生成の朝の歌をうたいだす。

一見したところでは錯乱の構図だ。しかし、やがてそのなかに記憶の断片が次々によみがえる。どこかでアングルのリヴィエール嬢の顔が逆さ吊りになってこちらを覗いているような気がするし、鷲頭の女は明らかにデラ・ポルタ(「セルギウス・ガルバ―鷲」)やCh.ル・ブラン(「人間―鷲」)の観相学的デッサンの孫娘である。そしてなによりもJ.J.グランヴィル「人間は動物に向かって退化する」の人間から猿または蛙に向かう反進化の戯画が思い起こされる。

この「唯一ノ世界ニテハ足ラズ」をモットーとする創世記のなかでは、現存の「唯一ノ世界」とはあべこべに、生きとし生けるものはことごとく退化し反進化する。時間は逆さまに流れ、霊長類は鳥や獣や爬虫類に、いっそ魚類にさえ退化して、万物が浮かび漂う水中生活を営みはじめるのである。あらたな創世記の世界は、鳥獣虫魚の戯れる仮装舞踏会もさながらの遊戯場となる。

 

時代はしかしいつであってもよい。グランヴィルやル・ブラン風の観相学的戯画のはびこるところからして、さしずめ十八世紀の記憶断片の世界かもしれない。ダーウィン以前の時間のなかで夜毎催されていた舞踏会の輪舞のように、始源の無垢へと還る優雅な祝祭。そこでは事物を地上の定位置に固定させる万有引力の重力場は失効し、ものみなが踊り浮遊する万有浮力の法則のみがまかり通るのである。

われわれにも親しい記憶の例で申すなら、これは、覚猷僧正の鳥獣戯画や、かぶき踊りの舞い狂う洛中洛外図や、烏暁齋の鳥獣合戦図におけるような、ものみなが地に足の着いていない浮力場なのである。

浮力場は、視点が必然的に画面奥へと一方的に向かい向かわされる透視図法よりは、俯瞰図で見るほうが構造がわかりやすい。鳥の目で俯瞰する。すると地上に置かれたものは水中でのようにうるうると浮き上がってくるだろう。

こうした鳥瞰図はまた神の目の存在を思わせる。そう、かつては恩寵の浮揚力によって宙吊りにされた人間をあやつる神の目もさながらに、人形をあやつるマリオネットの操り手マシニストの目の存在を思わせはしないだろうか。

この推測はかならずしも当てずっぽうではない。コラージュ作家、上原木呂は七〇年代にマリオネット劇場を主宰、のみならず一九七六年以降十三年間にわたってイタリアでコッメディア・デッラルテの道化役をつとめた国際的プロ演劇人。自らがあやつられる道化として、またマリオネット人形をあやつる操り手として、浮力場の何たるかに精通していて一向にふしぎはない。

もっとも帰国して家業を継いでからは芸術活動に無縁であったらしい。あいだに大病を経験して、病床でコラージュ制作をはじめてからこのたびの「幻獣圖曾」の成立に至ったという。

 

蛇足ながら、わたしは縁あってほぼ四十年前から上原さんを存じ上げている。七〇年代初めのある日、神田の喫茶店で白面の青年と向き合っていた記憶がよみがえる。青年は「マリオネット」という限定百五十部の小冊子を作りたい、ついてはなにか寄稿を、と誘ってくれたのだった。

その折りは、たしかクライストの「マリオネット芝居について」にちなんだ小エッセイを書いて責を塞いだのだったが、出来あがってきた「マリオネット」誌を手にとって一驚した。うすっぺらな仮綴じの小冊子。だがその一頁には、瀧口修造の詩「人形餞」がシルク銅版の鬱金の地にあざやかな薔薇色に浮かび上がっていたのである。

おそらく七〇年代のもっともお金のかかった本でこそないが、精神的にもっとも豪奢な冊子だったと、今もって思う。

あの白面の青年が四十年を経て五十路にさしかかった今、あらたにコラージュ作家としてよみがえっためでたさを、古き友人のひとりとして言祝がずにはいられない。

 

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木呂氏の未発表コラージュ「博物誌」 [木呂氏のコラージュ]

木呂氏の未発表コラージュ「博物誌」

22日、23日の未発表コラージュ「愛の物語」は、眼球、骨、貝がら、プレラファエロ風女性といった構成要素の作品だった。言葉を並べただけで、やや世紀末的な印象の作品を紹介した。以下は、もう7月にアップしたものを、マイカテゴリー「木呂氏のコラージュ」に新たに入れるために、リライトしました。

このコラージュは入院中に始めた白黒コラージュを、2004年前に少し系統づけてまとめたもの。個展用の作品「幻獣絵図」の作品群に比べて、人と獣の合体的要素が少なく、自然界のもの、海を背景に貝やトビウオ卵、帽子といった、シンプルな組み合わせが多い。美学校で立石鉄臣先生から博物細密画を習っていた頃の、静かで至福の時間を、追体験するような時間が、これを作っていた時にあった。

入院から自宅療養の時間での、精神のバランスのためにこのコラージュ制作は大きく役立ってくれた。素材となるパーツはすべて切り抜きではない。たとえば下の絵の2種類の貝やトビウオはペンの点描を駆使した自作の絵を使った。

なんともいえぬ静けさが伝わればうれしい。そこから少しづつ、動勢やユーモアの要素が加わってきた。

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「博物誌」シリーズの最後はまた、パーンとビックリ箱からはじけたオブジェが交錯し始める。次なる展開はいかに。

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ここから「眼球國譚ー愛の物語」へと展開した。

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木呂氏の未発表コラージュその2:04年「愛の物語」 [木呂氏のコラージュ]

木呂氏の未発表コラージュその2:04年「眼球國譚ー愛の物語」 

昨日の続きのコラージュシリーズ「愛の物語」。えっ、なにが「愛の物語」かって?本人もわかりません。まあ、眺めてみてください。不思議世界であることは確かでしょう。

解体と合体と崩壊と創造と自己喪失と自己発見と・・・・。

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木呂氏の未発表コラージュ「愛の物語」04年:その1 [木呂氏のコラージュ]

木呂氏の未発表コラージュ04年「愛の物語」その1

「愛の物語」は木呂氏の白黒のコラージュのシリーズの3回目のもの。2004年個展作品「幻獣絵図」、前後してまとめた「博物誌」につづく白黒最後のシリーズでもある。ちょっと枚数があるので2回に分けます。

前作のシリーズ「博物誌」では、心静かに点描で描いた貝やトビウオに様々な切り抜きを組み合わせたが、このシリーズでは18世紀末の銅版画や木口木版画を素材に選んで、ちょっと重い感じの世紀末ロマンの重い空気を出したかった。それに大小の目玉を随所に配したので、澁澤龍彦やバタイユ風のデカダンで怪奇な雰囲気も醸し出した。

そんなこんなで、もともとのシリーズ名は「眼球國譚」としたのだが、あまりにも「らしい」シリーズタイトルになったので、結局「愛の物語」に落ち着いた。

で、あいも変わらずコラージュの巨匠マックス・エルンストに似すぎているという指摘も、そのとおりとしか言いようがない。大きな影響下にある。けれども木呂氏の白黒作品の最終稿として、ある完成の域にきたことも確かで、今後白黒で、木呂氏にこれ以上は望めないといったところ。

説明はこれくらいで、あとはシリーズ作品の一部をみてください。木呂氏の白黒のコラージュ作品の中で、最も完成度の高いのはこのシリーズで、本人も気に入っております。「眼球國譚‐愛の物語」

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コラージュ:平面から空間アートへ [木呂氏のコラージュ]

コラージュ;平面から空間アートへ

四角い画面から飛び出して壁までベタベタと貼り始めた木呂氏のコラージュは、当然の帰結として部屋全体へと拡大していった。これも08年の画廊蔵織(くらおり)に始まった。

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壁だけでなく、鴨居やら柱やら自由にベタベタ使わせてもらいました。ディテールを見ていくと、

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このような感じだったのですが、木呂氏としては下のが結構お気に入りでした。よくわかりませんが、オウムの頭を持った魚です。

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09年画廊フルムーンでは、

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ディテール的にはオブジェっぽいものを使ったので、たとえば天井とか絵の上に、人形がいたり・・。まあ、ちょっとびっくりさせてかろうという、いたずら心もありますね。

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これはボックスアート

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というようなものでございましたね。はい。

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画面から飛び出した木呂氏のコラージュ [木呂氏のコラージュ]

画面から飛び出した木呂氏のコラージュ

コラージュというのはアートの世界ではシュルレアりスト(超現実主義者)たちが多用した技法で、新聞や雑誌、版画などの切り抜いて、新たに貼り合わせて、別世界を構築する技法である。木呂氏は20代のころから似たようなことはやっていたが、本格的に始めたのは10年前の入院中の気晴らしとしてであった。結果、セラピーともなった。

で、四角い画面の中で作っていたものが、いつのまにやら、単品のシオリ型のものを作るようになり、またそれが四角い画面に飽き足らず、08年の画廊蔵織のころから、画面の外に飛び出し始めた。この作品は、画廊の床の間を利用して作っている。

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以下は09年画廊フルムーン発表のもの。

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こうなると、作品は画面の周りから、部屋全体へとますますエスカレートしていく。次回は、平面から空間アートへ。 

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