10月14日の酒造メモ:朝仕事。添え仕込み、その他いろいろ [酒造り]

10月14日の酒造メモ:朝仕事。添え仕込み、その他いろいろ

今日は朝仕事だけだけど、久しぶりにじっくり書きます。朝だけだけど長いブログですよ。

8時半に会社が始まるので、木呂氏はだいたい8時ころには、玄関と事務所の戸を開けます。まずは自宅玄関。この時間はこの日ように晴れていれば、杉玉がスリガラスに写ってきれいです。

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玄関を開けて外へ出て、いい空気を吸います。農家の人の小型トラックもこの時間に出かける人が多いです。木呂氏といっしょに猫も外に出てきます。おはようごニャいま~す、と。

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以下、家の全景や、杉玉やら。秋晴れです。

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事務所へ出る。といっても自宅から会社まで徒歩ゼロ分。

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事務所入り口の戸をあけて、おまじないの稲穂を吊るす。このへんの木呂氏写真は器用にも、自分で撮っております。吊るした稲穂は酒米の五百万石。これでも小学生が「へーっ」とか言って通るのですよ。

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さて、仕込み蔵に行くと、作業が始まっていました。ひとまず、酛(もと=酒母)の櫂突きと、分析のためのサンプル取りです。現在酛タンクは6本。

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これは時期が違いますが、48%精米の純米酒の酛=酒母。泡立ちが違いますね。左は新しい。

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さてここからが初公開。できあがった酒母=酛を大タンクに移す作業。金子杜氏が小林さんに酛を汲みいれます。

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つづいて内山君に。とろり、どろり。ですね。

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並行して、横田さんの酛の櫂入れが始まっています。

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左端が櫂入れ、右端が酛汲み。ちょっとしか写ってませんが。酒蔵の仕事は多くは同時進行です。だからチームワークがないとだめですね。

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何回も何回も運んで、酛が少なくなると、タンクを横にして掻き出します。というか、掃き出します。

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この金子杜氏の器用に使っている小さなホウキは珍しいです。呼び方を知らなかったので聞くと「モトボーキ=酛箒」というのだそうです。はじめて知りました。ふ~ん。

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さて、汲んだ酛は、モロミを仕込む(水、麹、蒸し米を足して混ぜる)のために、大タンクに運ばれ、注ぎこまれます。ここでは、小林さんから藤田君へ。受けた藤田君は、大タンクに注ぎ入れる。仕込みのはじまり!純米仕込み4号(48%精米)

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酛が大タンクに注ぎ終わると、そこへ麹をいれますが、その麹はもう袋に入って、仕込み蔵の上に用意されています。

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藤田君が麹を入れます。右は酛(酒母)に入る麹(ベストショットです)。

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水もホースでそそがれ始めました。右は水と麹といっしょに、入っているところ・・・・。 

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2階から麹の投入を見ると。

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そして木呂氏も投入。へっぴり腰!

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すべて投入後の状態と、櫂入れ。

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このあと、仕込み3号(純米酒)の櫂入れもして

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仕込み2号これは60%精米の純米酒。昨日の留仕込み、モロミが膨らんで割れています。

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仕込み2号の櫂入れが終わって、金子杜氏がモロミのサンプリングをしているところ。

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純米酒仕込み1号のモロミの状態と櫂入れ。2号より数日はやいです。

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そして、すでに洗米澄みのお米を、桶から掘り出し、釜に移す作業がはじまりました。

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これは、釜の中に入れる仕事。

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とこうするうち、

時は9時をまわってました。洗い場では、布や道具類の洗う作業がはじまりました。

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麹室では、さっと麹をほぐして大箱から出し(出麹

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それから乾燥室へ運んで広げます(麹の乾燥)。金子杜氏と横田さんの名人芸。

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釜場では酒米のふかしがはじまりました。

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蒸し上がると、布をはがし、いつものようにその日の釜屋役の人が、釜に入ってお米を掘り出します。今日は小林さん。

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麹室の2階では蒸し上がったばかりの麹用のお米をさっとほぐしてから、しばらく寝かせます。

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このほかにもいろいろと仕事はあったのですが、まずは朝の仕事をできるだけ、くわしく書いてみました。読まれた方もたいへんでした。御苦労さま。

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コメント 2

sakai

 今日も気持ちの良いお天気で、空も美しく、風も心地よいお日和ですね。
 
 小さなお米粒からいろんな作業を経て、今回の大タンクに集約されるのですね。
 映像がいきなりダイナミックになって感動的でした。

 今の過ごしやすい季節であればやりやすい作業も、寒い冬を迎えると大変なことも
おありでしょうね。みなさま、頑張ってください。

 先日、新潟駅前で旅行中らしきご夫婦に
「新潟の土産はどこに売っていますか?」と尋ねられ(ぽわんとしているせいか、道を聞かれること多し)
「笹団子とか、お菓子ですか?」と答うと「新潟の地酒を。」と言うので、
「それならエキナカにありますよ」と教えてあげられたのですが、少しの
勇気がなくて 「越後鶴亀が美味しいですよ♪」の一言が出ませんでした。
 
 とっても後悔。次に聞かれたら自信をもって教えてあげたいと思います。
 

by sakai (2009-10-17 13:22) 

WAKASUGIYA

大釜でお米を蒸す量も増えました。蔵人がひとり増え、11月にはもうひとり助っ人が入るとはいえ、その分、重労働になります。寒くもなります。やっぱり体力勝負ですね。そうこうしているうちにあっという間の春なのです。

つるかめ、機会があったら宣伝してください。
by WAKASUGIYA (2009-10-19 07:14) 

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