麹室の仕事:留麹の仕事。 [酒造り]
麹室(こうじむろ)の仕事:留麹(とめこうじ=麹の手入れの最後の仕事)=「仕舞い仕事」
9月30日夜7時(大箱)。と8時(小箱)。留仕事(とめしごと)は仕舞い仕事ともよび、仲仕事から6時間強で麹の温度が37度から39度になったところで、麹をほぐし、あらためて広げる作業。
まずは大箱から。これは精米歩合59%(41%削ってあるお米)ものの麹米。
布をめくり、
よいしょ、と箱と箱の間を開けて、
布を開くとこんな感じ。
かなり麹が白くまわってきています。
ざっと広げます。
麻布を開けて、くんくん香りを嗅ぎ、手触りで麹の出来具合を確かめて。うんうん、なかなかいいぞ!
二人ひと組で麻布をあおって、麹をほぐす。金子杜氏と横田さん。息が合ってないとうまくできません。信頼関係ともいえますね。
それから広げて、
金子杜氏お手製の櫛のようなもので、波をいれます。
きれいに波も立ちました。
布をかけて、ふたたび寝せます。
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小箱は夜の8時から。これは精米歩合48%もの。
まずは掛けてある布をはずします。
さてさて、調子はどうかな。くんくん、香りをかいでみる。
それから、箱の両脇をたたいたあと、箱をあおって麹を混ぜる。職人わざです。金子杜氏のあおりわざ。
右の写真は、横田さん。
ここから指で、凹凸を作ります。(金子杜氏)
凹凸をつけた麹を、重ねていきます。
そして布をかけて、さらに保温します。
夜の積み替えまで、しばらくオネンネです。
おさらいすると、留め仕事前(左)と後(右)の箱の中です。
へぎ箱がおわったので、またちょっと大箱がきになって、のぞきました。ずいぶん麹がまわっていました。
シャカシャカと 麹ほぐすや 秋の宵
秋の宵 麹や香る 室(むろ)仕事
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